恣意的思逸記

PCの中や外でものをつくる

Blender で写真加工(再掲)

再掲

昔掲載していた、今はもう消してしまったエントリで、「あれ掲載してよ」という話があり、幸いデータが残っていたので再掲したいと思う。


Blender

Blender という写真加工に優れたソフトがある。
ここでは写真加工アプリとかにありそうな写真加工を、Blenderで再現してみたいと思う。

ここで紹介している写真加工については、サンプルのプロジェクトファイルを用意しているので、興味がある人はダウンロードして覗いてみるといいと思う。


PhotoBlender.zip - Google ドライブ


またこの写真加工は、Blenderのノードエディタを使って行っているので、そもそもノードエディの使い方がわからないという方は、上記のサンプルプロジェクトを見て使い方を推測していただくか、広大なネットの海をサーフィンして、先人たちのよくわかるチュートリアルを参照してほしい。

Blenderのセットアップ

別に必要ではないが、写真加工を行うときに便利なウインドウ位置の一例を掲載しておく。

左の Node Editor で写真を加工しつつ、Node Editor 内の Composite ノードに接続された最終画像をレンダリングして、右の UV/Image Editor に表示することで、割と快適に作業ができる。
ここで便利なのが、右の UV/Image Editor 上で[ T ]キーを押すことで表示される、ヒストグラムなどのパラメータだ。
画像の色補正を行う時など、レンジ(0-255)内にいい感じに収まるように色の分布を変更する場合にとても重宝する。というかこれ見ないと難しい。



HDR風加工

まず一例として、HDR風の加工例を紹介する。
左の写真が右のような写真になる。


たかだか1ピクセル32ビットの一枚画像からHDRの情報が得られれば、もうそれ論文書けよってレベルなんだと思うけど、ここではそんな難しいことはせず、所謂エフェクトとしてのHDR風画像化(という言い方が合っているかわからない)を行う。

よくやられている方法としては、元画像の高周波成分をそれっぽく取り出して、元の画像に合成するという方法なんだけど、残念ながらBlenderにはFFTなどの画像処理機能が標準では備わっていない。

ただし、画像の低周波成分が得られるガウシアンフィルタは存在するので、これを利用する。

つまり、元画像から、ガウシアンフィルタによって得られた低周波成分の画像を減算し、高周波成分のみ取り出す、ということを行う。

1.元画像の用意

今回は、狼か狐かよくわからないけどなんかモフモフしてる生き物の画像を用意する。
奥に大きく表示されいるのが元画像、手前に表示されているのが、エフェクトを司っているノード群だ。


2.コントラスト・色補正

コントラストと彩度をあげるとそれっぽくなるので、それらを調整。


4.高周波成分取得

先に述べたように、元画像にガウシアンフィルタをかけたものと、元画像との差分を取る。


5.高周波成分のコントラスト調整

このまま合成しても効果が弱いので、高周波成分のコントラストを少し大げさに上げる。


6.合成

元画像に高周波成分をオーバーレイで合成。

Before After


シャイニーになった。其の者、蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つという大婆の言い伝えが本当になりそうな毛並みになった。

レトロ加工

左の写真が右のような写真になる。

別に色味が変わっているだけなので、レトロでも何でもないが、「昔のカメラで撮ったみたい」「レトロっぽい」というイメージからこんな呼ばれ方をしているのかもしれない。

HDR風画像化とは違って、特別なにか行うわけではないが、それっぽく見える画像になるような、かつ他の色味のレトロっぽい画像にも調整が利くような方法を掲載する。


1.元画像の用意

今回は町の写真。レトロっぽくし甲斐がありそう。


2.コントラスト・色補正

HDR風画像化ほど大げさにしなくていいが、ヒストグラムを見つつ、色の分布を調整する。


2.フィルタいろいろ

元の画像にちょっと色味を持たせるための調整を行う。


元の画像から、こんな画像を用意して、

元画像に合成しつつ、


さらにフィルタをかませて色味を変更し、


テクスチャとしてこんな画像を用意して、


またこれも元画像に合成、


最後にレンズゆがみを加えて完成。

説明無責任

説明がすごい適当だ。
サンプルプロジェクトでは、これらフィルタを少ないパラメータでいじれるようにノードを組んでいるので、興味があればそちらを。

そのパラメータをいじることで、下のように、左から右の4つの画像を作ることができる。
ここでは行っていないが、vignette(口径食)なども合成すれば、よりそれっぽい画像になりそう。


ミニチュア風加工

左の写真が右のような写真になる。

1.元画像の用意



中略



8.完成


酷い話

思い出すのが面倒になってしまったので、サンプルを参考にしてほしい。


写真加工ソフト Blender

こんな感じで写真の加工が容易に行えるBlenderだが、実はモーショングラフィックスも作成することができる。


nonishi-rckt.hatenablog.com


酷い話

Blenderユーザーを増やしたいので、映像だろうが写真だろうが Blender を突っ込んでいきたい。